2015.12.02
簡易宿泊所問題
3階部分は増築?、窓がずらっと並んでいます(窓と窓の間隔がほとんどありませんが部屋の数にあわせて設置?)
覚えている方もいらっしゃると思いますが、今年の5月に川崎市のある建物で火災がありました。火災があったのは通称「簡易宿泊所」と呼ばれている宿泊施設です。宿泊料がかかるのでホテルや旅館といった類ですが、1泊2,000円前後と格安ですが、1部屋の広さが2~3帖程度という特別な施設です。
もともとは高度経済成長期の労働者向けに作られたものですが、いまとなっては多くの一般的な賃貸物件に住めない方々の居住地となっております。
「一般的な賃貸物件に住めない方」ということですが、5月の火災で表面化した問題は宿泊者の多くが生活保護受給者だったということでした。
更に高齢化という問題もかかえており宿泊者の約80%が65歳以上だったり、建物の3階部分は増築で建築基準法に違反しているなど色々と問題が発覚しました。
行政としてはこのままでは良くないということで、宿泊者の個別面談等を行い一般住宅への転居を勧めるとともにその支援を行い始めました。
神奈川湘南支部の事務局として弊社が活動しております、全国賃貸住宅経営者協会連合会(ちんたい協会)も川崎市と協力してこの問題に取り組んでおります。
火災のあった現場です、今では塀にその跡が見られる程度です